
成人になってから、座る時間が長くなったな~と感じませんか?
まだ、未成年で学生だった頃、内から湧いてくるエネルギーに身を任せ、外へ遊びに行ったり、部活で汗をかいたりと、アグレッシブに身体を使っていた時期って誰にでもあると思います。
そのころと比べて座る時間が長くなったな~と感じませんか?
社会人となって、デスクワークをやっている人は特にそう感じると思います。
あなたが今感じている身体の不調は、この「座る」姿勢が発端となっている可能性が高いですね。
椅子を便利にした結果

この瞬間も椅子に座っているかと思われます。椅子の進化と人間の座り姿勢を見ていこう

そこらへんの石や岩、または丸太とか切り株ってのも良いですね。
とにかくなんでも良いのです。腰を掛けることができれば、なんでも椅子になるという発想ですね。
当たり前ですが、そのようなものに背もたれはございません。
しかし、これが良い姿勢を保つのに一番良い椅子の性能なのです。
背もたれがないということは、ちゃんと骨盤を使って身体を直立させることを強制します。
そして、素材が硬いので、長い時間くつろぐことができないってのもポイントでしょう。

丸太や石となると、家に持ち帰ることができない。
「家に持ち帰って、座れるようにしたいよね」ってことで、丸椅子のような、誰でも持ち運びができるぐらいに軽量化させて、世の中に「椅子」という腰をかけるアイテムが普及した。
背もたれがないので、自然に自分の体幹を使って姿勢を保とうとする。
ここで進化が止まっていれば良い物を、人間はより豊かになるよう発明し、便利になると同時に、良い姿勢を見失うことになる

ここらへんから、姿勢が崩れ始める。
皆さんも馴染み深いこの姿勢、背もたれがあると、絶対これやっちゃうんですね。
最初の内は、なんかちょっと気持ち良かったりするんですけど、時間が経ってくると「あいたたっ」とじんじんと痛かったりするんですよね。
何でもそうですが、在ると利用します。そして、メリットを感じると利用し続けます。
これをこれまで何度繰り返しましたか?そして、これから何度繰り返すのでしょうか?
身体は、こういうことの積み重ねで知らずの内にダメージが蓄積していきます。

楽になるよう背もたれ付の椅子が普及した後、さらに長時間座れるようにクッション性を追求しました。
あなたも今、ソファーに座っているのではないでしょうか?
もちろん私も座った経験がありますが、本当にいつまででも座っていられます。
さらに、ちょっと怖いなと思ったのが、同じ体勢だと辛くなるので、楽な姿勢を探って、少しずつ体勢を変えているんですね。
わかりますでしょうか?
悪い姿勢から悪い姿勢へ転々と移り変わって、その中で楽な姿勢を探っているわけです。ソファーの特性上、どんなに体勢を入れ替えても、正しい姿勢になるのは、もはや困難なのです。
結果、体幹が機能しなくなった


体幹を機能させるための筋肉で腹横筋と名がついた筋肉があります。座り姿勢が悪い方は、十中八九、筋力が低下しているか、そもそも機能していないです。
腹横筋の機能
- 臓器の適切な位置を維持する
- 腰痛を予防する
- 体幹の安定(運動パフォーマンスの向上)
- 良い姿勢の維持(猫背の防止)
所謂、インナーマッスルと呼ばれる筋肉で、より内臓に近いとこに在ります。
お腹周りにコルセットを巻いているように分布しており、しっかりと機能していますと骨盤が正常な位置に戻り、体幹が使えるようになります。
そのため、運動する際に身体に無理が生じなくなるため、腰痛を引き起こすことなく、日常生活が楽になります。
機能しなくなると・・・
運動の仕方を忘れる

久々に運動してみたら、平面でこけたり、腰を痛めたりとかしてしまいますよね。
あれは一体何が起きているのか?
普段から運動をされていて、怪我もしたことがない人は、自然に腹横筋を機能させています。
そのため、体幹が常に安定しているので、身体にとって無理のない身体の使い方ができるようになります。
腹横筋が機能しなくなると、このやり方を身体が忘れてしまいます。
肉体労働の経験がない方が、急に始めるとぎっくり腰になったり、どこか痛めてしまうのは、腹横筋が機能しない状態で激しい運動を行ったためと言っても過言ではないと思います。
自然な姿勢が悪くなる

猫背ではありませんか?椅子に長いこと座り続けると、段々と猫背になりますよね。ほとんどの方が該当します。
それにより、基礎代謝が悪くなり、脂肪が付きやすく、痩せにくい身体にもなります。
さらに、首、肩はこっていませんか?腰痛はいかがでしょうか?
晴れ晴れとした心理状態になれていますか?姿勢が悪くなるというのは、万病にもつながります。
不定愁訴が増えていく

不定愁訴とは、病院に行っても「異常がない」と言われるが、確かに不調を感じているといった状態のことです。
実は、私もそのような経験がありまして、診断は下るんですけど、原因が分からない。病院をいくつか巡っても同じ結末。
結果的に、姿勢を改善したら、いつの間にか治っていたんですけど、姿勢が悪いぐらいで、毎日悩むことになるなんて思わないじゃないですか。
腹横筋の機能が低下し、姿勢が悪い状態が続きますと、不定愁訴が増える。これは、実体験です。
猫背は万病の元とは、よく言ったものですね。
運動の仕方を思い出せ

私は、ストレッチや、ここをほぐせば楽になるといった方法は、知りません。その部分は、浜崎の得意分野ですね。
私が言えるのは、身体を正しく使えば、健康的な暮らしができるんだぜってことです。その方法を伝えるための第一歩目が、まずは運動の仕方を思い出すということです。
少しでも気になるようでしたら、ご参考にしてみてください。